お楽しみも取り入れながら

この2週間ほど、私が毎日欠かさず続けていることがあります。「英語の勉強以外に」です。

それは何かと言うと・・・Nintendo Switchの「リングフィットアドベンチャー」

発売されてもう2年以上たつようなので、ご存じの方も多いと思いますが、要は、フィットネスゲームです。敵を倒しながら、自分のキャラクターを成長させていくRPGの一種ですが、その過程で敵をキックしたりパンチしたりすることで、さまざまな身体の部位が鍛えられる、そんなゲームです。

もともと、私は身体を動かすのは嫌いではありません。テニスを楽しんでいた時期もありましたし、フィットネスクラブでエアロビや水泳をしたり、ホットヨガに通ったり、そして最近ではベリーダンスも、この一年以上続けてきました。

決して運動神経がよいわけではありませんが、どれも楽しい。でも、一つ嫌いなもの、苦手なものがあります。それは、何かと言うと「筋トレ」。

もう本当にこれはダメ、筋肉をつけた方がよいのはわかっています。冷え性なのも筋肉量が少ないからでしょう。わかっているのです。腹筋も背筋もないから、よろけても身体を支えられない、という困った事態も起こりますし。

「お腹ポッコリ」解消のため、毎日腹筋をしてみようと多少努力はしたものの(少ない回数でしたが、それでもムリでした・・・)、だいたいは三日坊主。続かないです。だって、キライですから。楽しくないし。

そんな私ですから、これまでトレーニングが続かないことを、「私の根性がないからだ!」と思っていました。

ところが、ところがです。リングフィットアドベンチャーを始めてから、気がついたら、腹筋トレーニングをやっているのです、毎日。おまけに、腹筋よりも大嫌いな「プランク」も。

(ちなみに「プランク」はこんなトレーニングです↓見るだけで苦しくなります。)

このプランクこそ、体幹を鍛えるのに役立つと言われているトレーニングなので、「やった方がいいよ」とたびたび勧められてはいるのですが、気が進まないったら。

ところが、ところが、頑張っているのですよ、このプランクを。モンスターを、ドラゴを倒すために。

われながら単純だと思います。運動自体は苦しいのですが、ゲームの中だとそれなりに楽しめるのです。どうしたことでしょう。
「あと十回」「はい、スピードアップして」「もう少し、頑張って!」と励ましを受けながら、何とか今のレベルをクリアすべく戦い続け、気がつけば大嫌いなトレーニングをこなしています。おそるべし、ゲームの力。

これって、実は英語学習にも通じる気がします。これまで私は、「ゲームで楽しみながら英語の勉強ができるアプリ」などという言葉には微妙に反発を覚えていて、「楽しみながら勉強して、なにが身につくものか!」と実は内心思ったりもしていたのです。

でも、そう思っていた自分を今は反省。楽しみながら学んで何が悪い。楽しい方が続くじゃないか。そんな風に思うようになりました。単語を覚えたり、TOEIC対策にも活かせるのは確か。

ただ、リングフィットアドベンチャーで腹筋10回、プランク20秒などの運動を一日15分程度続けていても、スポーツ選手として活躍できるほどの筋力がつくわけではないのですよね。せいぜい筋力低下を食い止めることができるかな、ぐらい。

そう考えると、英語の電話会議で聞き取れるようになるとかTOEIC500点を800点に、という目標を、短時間の楽しいゲームだけで達成できるとはなかなか思えない。お楽しみ時間も取り入れながら、目標に向けてのトータルでの戦略を立てることが必要になるのではないかと思います。

筋トレも英語学習も先は長く、終わりはない。ただ、途中の過程で苦しい思いばかりをする必要もないわけで、自分が楽しむことができるよう工夫ができるのが一番!ではないでしょうか。

(小宗 睦美)

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